小泉首相が靖国参拝 終戦記念日は21年ぶり

小泉純一郎首相が靖国神社を参拝した。首相の参拝は平成13年の就任以来6回目だが、終戦記念日の参拝は初めてで、現職首相としては1985年の中曽根康弘氏以来21年ぶり。モーニング姿で本殿に上がる「昇殿参拝」で、「内閣総理大臣 小泉純一郎」と記帳した。9月退陣を前に、01年の自民党総裁選で掲げた終戦記念日参拝の公約実行に踏み切った。

さらに、衆参の超党派56人も集団参拝した。超党派の有志議員でつくる「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」集団参拝後、小泉純一郎首相の参拝について「わたしたちの願望に応えてくれた」と評価。「(首相は)亡くなられた方々に尊崇の念を持ち、新たな出発を期待してお参りしておられる」と首相を擁護した。

昭和天皇がA級戦犯合祀に不快感を示したとされる元宮内庁長官のメモ判明後の参拝だけに、総裁選や次期首相の政権運営で靖国問題が焦点になるのは確実。中国政府は「国際正義への挑戦」と激しく反発。韓国外交通商省も日本の駐韓大使に抗議した。

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