本会議での『経済環境委員会』委員長報告!!

今回の市議会定例会におきまして、私ども経済環境委員会に審査の付託を受けました各案件につきまして、審査結果の報告を申し上げます。まず、議案第15号 日田市飲料水水質検査条例の一部改正について申し上げます。本案は、浄化センターで行っている水道未普及 地域を対象とした飲料水水質検査について、検査項目を2項目追加し、10項目にするとともに、検査を民間検査機関で実施するに当たり、所要の措置を講ずるもので、必要な措置と認め、原案のとおり 可決すべきものと決しました。

次に、議案第16号 日田市違法駐車等の防止に関する条例の一部改正について申し上げます。本案は、道路交通法の一部改正に伴い、日田市 違法駐車等の防止に関する条例の規定の整備を行うものであり、必要な措置と認め、原案のとおり可決 すべきものと決しました。

次に、議案第17号 日田市椿ケ鼻ハイランドパークの設置及び管理に関する条例の一部改正について申し上げます。
 本案は、前津江町地域活性化センターの利用形態の見直し等を行うことから、所要の措置を講ずるものであり、必要な措置と認め、原案のとおり可決すべきものと決しました。なお、施設の今後の利活用については、利用者の利便性を考慮した運用に努めるよう要望するものであります。

次に、議案第18号 日田市農林業地域住民活動施設の設置及び管理に関する条例の一部改正について申し上げます。
本案は、日田市農林業地域住民活動施設の一部を無償譲渡するに当たり、所要の措置を講ずるものであり、必要な措置と認め、原案のとおり可決すべきものと決しました。なお、今回は中津江村丸蔵生活改善センターほか10施設を無償譲渡するものであり、残り3施設についても地元と十分に協議し、早急に同様の手続きを行うよう要望するものであります。

次に、議案第31号 日田市鯛生金山観光施設等の指定管理者の指定について申し上げます。本案は、地方自治法第244条の2第6項により、現在、施設管理を委託している団体を、平成22年4月からの5年間、指定管理者として指定し、管理運営を行わせようとするものであり、次の要望を 付し、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。第三セクターである鯛生金山観光施設等については、過疎地域への定住や地域産業の育成、雇用確保など地域振興の目的で設立されたものですが、今後、その役割及び施設の譲渡等も含め、施設に対する市の関与の在り方など抜本的な見直しを検討するよう要望するものであります。

次に、議案第49号 平成22年度日田市一般会計予算のうち、私ども経済環境委員会に審査の付託を受けました部分につきましては、執行部より詳細な説明を徴し、事業の必要性並びに今後の計画等について、慎重に審査をいたしました結果、次に述べます意見と要望を付し、本案は多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。まず、4款1項8目 環境保全費のうち、河川水質検査事業と三隈川泡対策事業について、関連がありますので併せて申し上げます。河川水質検査事業については、本市の良好な河川環境を維持し、市民の安心した生活を確保するため、市内の30河川、41か所の水質検査を定期的に行い、河川の水質状況を常時監視するものであります。また、三隈川泡対策事業については、三隈川に 泡が発生することが多く、オイルフェンスの設置、泡の成分や原因究明等について関係機関と連携して調査分析を行うものであります。三隈川は、水郷日田のシンボル的存在であり、市内の主要河川の汚濁は、観光にとってイメージダウンになりかねませんので、両事業で徹底した監視体制と原因究明を行うよう付言いたします。

次に、4款2項5目 バイオマス資源化センター管理費について申し上げます。この施設は、生ごみ、豚糞尿などを混ぜて発電し、堆肥・液肥を作っている施設であります。旧日田市では、ほとんどの養豚業者が豚糞尿をセンターに持ち込んでいますが、市内周辺部の業者については、運送費用等の経費がかかることから、持込みがなされておりません。審査の中では、「市内周辺部の養豚業者にも、 豚糞尿の持込みをさせるために、市から助成を行うべきでは」との意見があったところです。また、「松原・下筌ダムのアオコの発生にも影響しているのではないか」という意見もあったところであります。河川の汚濁防止のためにも、調査等を行い、十分な対策を講ずるよう要望するものであります。また、液肥栽培技術開発事業は、施設で発生するメタン発酵処理水を活用した野菜栽培を行うため、佐賀大学に栽培技術の開発を委託するものであり、今後の試験研究により、バイオマス液肥を用いたアイスプラント栽培の実用化に期待をするものであります。

次に、6款1項3目 農業振興費のうち、強い農業づくり交付金について申し上げます。この交付金は、梨選果場の施設の老朽化に伴い、海外輸出やトレーサビリティーへの対応、また、2品種同時選果の対応など、消費者の求める安全・安心な日田梨の供給と産地ブランド確立のための 改修に対し、助成を行うものであります。委員会としては、現地視察を行い、詳細な審議を行った結果、老朽化した施設では、コスト面で経費がかかるとともに、不具合が生じた場合、迅速な対応ができないこともあることから、今回の予算措置はやむを得ないとの意見の一致を見たところであります。また、今後は、日田梨の更なる産地ブランド化に向けた取組を行うよう要望するものであります。

次に、6款1項3目 農業振興費のうち、地産地消拡大推進事業について申し上げます。本事業は、地産地消を推進するため、米紛の普及と学校給食用野菜の栽培を推進するものであります。現在、学校給食センターに持ち込まれている日田産農産物は、たまねぎとごぼうが主な物であり、他の農産物の生産は少ないことから、更に安心・安全な物を子供たちに提供できるよう、地産地消の更なる推進を要望するものであります。

次に、6款2項2目 林業振興費のうち、水郷ひたの森林景観整備事業について申し上げます。本事業は、良好な森林景観が、観光等の地域間 交流の促進に大きな役割を担うことから、主要幹線道路等の間伐、枝打ち、伐竹、植栽など、森林の 眺望景観整備を図るものであります。今後、市内観光地に通じる道路沿いの山林も整備を行っていくなど、本事業の更なる拡大、推進を要望するものであります。また、林業振興費のうち、竹林再生支援事業について申し上げます。本事業は、竹林所有者の管理意識の減退や高齢化による管理不足に伴う放置竹林が増加しており、 荒廃竹林を再生し、竹林整備の推進を図るため、県の森林づくり支援事業で竹粉砕機を購入するものであります。竹粉砕機については、森林組合等に管理委託を 行う予定ですが、審査の中で、「機械の貸付に当たり、適切な貸付料の設定を行うよう、市が統一した料金を提示すべき」との意見があったことを申し添えておきます。

次に、7款1項2目 商工業振興費のうち、まちづくり会社設立準備事業について、中心市街地の活性化には、公共性と企業性を持つ「まちづくり会社」等が重要な役割を担うため、設立に向けて設置準備協議会の発足や先進地の視察研修を行うものでありますが、収益の柱となる事業の検討に当たっては、十分な検証を行い、方向性を決定するよう付言し、実りある成果を期待するものであります。

次に、7款1項2目 商工業振興費のうち地方 卸売市場体制強化対策事業について申し上げます。総合卸売市場は、地域住民に対して青果、鮮魚等生鮮食料品を適正価格で安定的に供給するという食品流通の拠点施設であり、公共性の高い施設であるため、安定的かつ継続的な運営が求められており、今回、市場の開設に当たり、支援を行うものであります。審査の過程で、「市場の経営は健全なのか」 「加工部門の再開はするのか」などの意見があったところでありますが、委員会としては、公共性の高い総合卸売市場であることから、今後とも、市民への安心・安全な食料品の提供と市場の安定的な 経営基盤確立のため、支援の充実を要望するものであります。

以上をもちまして、私ども経済環境委員会に審査の付託を受けました案件につきまして、審査結果の報告を終わります。

カテゴリー: 未分類 パーマリンク

コメントは停止中です。