バイオマス活用施設整備

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 昨日の、議会教育民生委員会に来年度から実施予定の『バイオマス活用施設
整備』について報告されました。説明によると、

『環境共生都市「ひた」の実現』
平成10年12月、西日本の自治体で初めて、全国では3番目にISO14001
の認証を取得しました。その後策定されました第4次総合計画や環境基本計画で
環境重視のまちづくりが打ち出され、環境共生都市「ひた」づくりが始まりました。

  ①ゴミ処理対策について
 厚生省は、平成9年に全国のごみ焼却場の中でダイオキシン濃度80ナノグラム
を超える105の施設を公表しました。日田清掃センターは240ナノグラム
という測定結果であり、悪い方から24番目でした。
平成10年に約10億円をかけ、焼却炉の改修を行い、現在では1ナノグラム
程度の数値となっていますが、ダイオキシン発生量の削減やCO2の排出抑制は
継続した重要な課題となっています。

 日田市では発泡スチロールの分別も始め16分別の収集を行なって、現在の
ゴミ組成は生ゴミと紙屑とプラスチック類がほとんどとなっており、その内生ゴミ
は重量比で53%を占めています。
これを分別収集し、現在の焼却処分からバイオマス発電等に利活用(資源化)する
ことにより清掃センターの更新時期の遅延等も図れます。

  ②畜産業の振興対策について
 日田市では、乳牛4,641頭、肉用牛4,504頭、豚16,120頭、329,400羽、採卵鶏
70,000羽が飼育されています。(平成15年2月1日現在)
本市の畜産業は、農業粗生産額94億4千万円のうち、約半分を占め、重要な
基幹産業となっています。
畜産業に起因した環境汚染が全国的で深刻化する中、平成11年11月1日、
「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」が施行されました。
この法律は、畜産糞尿の野積みや素堀りの溜池での処理を禁じるもので、5年の
猶予期間を経て、16年11月1日から本格施行されます。
日田市においても酪農業をはじめ、次々と堆肥センター等が整備されていますが、
養豚業においては糞尿処織の難しさなどから対応が遅れてきました。

  ③バイオマス利活用方針について
 豊かな水と緑を基調とした「環境共生都市」をまちづくりの基本的方向に定め、
「循環型社会の構築」、「新エネルギーへの転換」を施策の重要な柱と位置付け
「日田式循環型有機農業推進方針」並びに「日田市地域新エネルギービジョン」を
確定しました。
これら施策の具体化において、バイオマス資源は重要な役割を担うものであり、
本市が計画するバイオマス利活用施設を整備することで、地球温暖化の防止や
地域環境の改善とともに、再生バイオマス(堆肥・液肥)の活用による環境保全
型農業の実現を目指すものである。

★未利用バイオマスである生ゴミや豚糞尿等の利活用を進めることにより、ダイ
 オキシンや温室効果ガスの発生量の削減等、環境への負担を低減するとともに、
 地下水汚染等の養豚業に起因した環境問題の解決を図る。

★メタン発酵より得られたバイオガスを利用し発電するなど、新エネルギーへの
 転換、エネルギーの自給を進める。

★再生バイオマスである堆肥や液肥の農地還元を進めることにより、安心、安全
 な付加価値の高い農産物の生産を進める。

④整備計画の概要
 ◎処理対象物
  ○豚糞尿・・・・・43.0 t/日
  ○生ゴミ・・・・・23.3 t/日
  ○農集排汚泥・・・ 5.5 t/日
 ◎建設候補地
  ○住所 日田市大字三和(山田原)
  ○面積 1.5 ha
 ◎事業費
  ○本体工事費      9億円
  ○その他付帯工事費   2億円   合計  約11億円
 ◎着工年度  平成16年度~17年度

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