ウッドコンビナート内に建設している木質バイオマス発電所の関連会社の森林燃料㈱が、スギやヒノキの樹皮(バーク)から木炭を製造する施設を日田市に建設することになった。石炭火力発電の補助燃料用で昨日、県庁で立地表明をした。
バークは用途が堆肥(たいひ)や家畜の敷きわらに限られ、スギ産地の日田市などでは処理に困っていた。施設はバークを積み重ねて焼く平炉で、日田木材市場内に2基建設し、10月から1回5日間のサイクルで焼き、年間1千トンの木炭を生産する。宇部興産(山口県宇部市)の石炭火力発電所に、補助燃料として販売する。
「樹皮を石炭火力発電の補助燃料にする試みは国内初で、日田市周辺や林業が盛んな他地域にも建設する計画予定。量産にめどが付けば、ほかの発電所にも販売する。原料は間伐材や竹も視野に入れている。親会社のファーストエスコはウッドコンビナート内に木質バイオマス発電所を建設している。