三隈中学校校舎建築変更契約に厳しい指摘!!

三隈中学校校舎新増改築建築主体工事請負契約の変更契約の締結について本会議で川崎委員長から報告され、厳しい指摘と今後の契約変更などのルール作りも提案された。内容は次の通り・・

本案は、三隈中学校校舎新増改築建築主体工事を進めるにあたって、鉄骨建方時における重機や機材の荷下ろし作業音などに対して、学校及び周辺住民よりの音対策に関する指摘及び要望があった為に、防音材の材質をワンランク上げて、なお一層の防音対策を採ること。

また、なお一層の生徒の安全対策として、火災の非難時における避難通路をより多く確保する為に、防火・防煙シャッターの設計変更をし、防火・防煙シャッターの追加をすることや、間仕切壁の仕様を一部において準耐火構造から耐火構造にへんこうすること。吹抜け部のトップライト受け鉄骨の耐火被覆材を、将来のメンテナンス費用を考慮し、ロックウールから耐火塗料へ変更すること。

土工事において掘削時に軟弱地盤が判明し、土量及びラップルコンクリートの増量を追加すること。仮設駐車場及び仮設駐輪場の地盤不良に伴い対策を講ずること。仮設給食コンテナ室への仮設屋根の設置や、非難時用屋外通路を日常時も使用できるように屋根を設置すること。

他に、生徒が怪我をしないように、教室のガラスを普通ガラスから強化ガラスへ変更をすること。既存南側校舎の仮設通路及び仮設昇降口に仮設壁及び防犯用シャッターを追加すること、他に床防水や手摺の変更などであります。
 
このため委員会は12月12日に現地調査を実施し、変更内容の説明を受けながら、学校内、工事現場内を視察してまいりました。学校側から聴取したものでは、工事に関して生徒や教職員からも苦情は無く、また授業に支障をきたすことが無いこと。

そして、今回の工事で一番大きいことは、従来の学校新増改築工事手法ではグランドの使用が制限されていた為に、体育授業のカリキュラムの変更を余儀なくされ、またクラブ活動にも支障をきたしていたが、今回はそのことが無いことが大変ありがたく、また11月の文化祭行事も例年通り開催できたとのことであり、教育現場では、心配するような環境の悪化はないとのことでした。

先に学校内を回ったときは、音に気づきませんでしたが、一歩工事現場に足を踏み入れてみますと、やはり普通の工事現場の音がしており、既存校舎内と比較した場合に、防音の効果が体感できたところです。また、本議案についての変更追加工事につきましても説明を受け異論は無く、良とするところでした。
 
ところが、今回の現地調査において議案が変更追加となる部分について事前着工が視認され、このことが委員会で問題として取り上げられたところです。本件につきましては、緊急性があり、また生徒の安全性を考量したものであり、教育次長並びに教育課長からの謝罪があったものの、本来、議案として提出されたものは議会の議決がないことには執行できないものであり、事前着工は明白であり、議会無視または議会ルールを軽視しているのではないかとの意見もあったところです。

このため、この件について12日に議長の裁定を受け、13日に議会運営委員会を開催し、教育長は、教育民生委員会で謝罪し、市長は本会議冒頭での謝罪を表明することで決着したところです。教育民生委員会では、教育委員会の議案審議の前に教育長が出席し、今回の事態を重く受けとめ、今後決してこのようなことが無いように充分に注意すること。進捗状況や変更などの必要性が生じた場合は、遅滞無く事前に委員会に報告することなどを約束しました。
 
このことを受け、教育民生委員会では工事指し止め等の処分は、工事をいたずらに遅らせることになり、生徒に与える影響も多大なものがあり、来春卒業する3年生に一日でも多くの時間を新校舎で過ごさせたいとの思いを無にすることにもつながること。

着工した部分は、土工事の基礎部分に係わるもので緊急性があり、回りこみの音などに対する周辺への防音対策への緊急性もあり、生徒への安全性・利便性などへの配慮などを考慮すると、今回の事前着工は、止む得ない処置と認めざるを得ず、次のような意見要望を付し、本案は原案の通り可決すべきものと決しました。

まず、先の九月議会の総務委員会委員長報告での指摘のように、工事請負契約の変更を行うに当たっては、結果として同一業者に発注することになるため、計画段階で事前に報告があってしかるべきである。変更契約による工事の追加という手法についても問題があり、日田市の発注する工事全体の問題として、今後は、執行部に対し不明朗な分離追加発注の仕方を止めるように強く付言いたします。

また、今回のような初めての工事に際しては、設計者の意向が色濃く反映されるように、少々費用が掛かっても施工管理まで依頼すべきではないかとの意見があったことも付け加えておきます。そして、今回のような、止む得ない工事進行中の変更や追加について、議会との一定のルールづくりを進めること。
 
また、今後における工事に際しまして、執行部側からの周辺住民に対する事前の工事説明会の開催を、遅滞無く実行することや、今後、予想される旧校舎の解体時における防音対策には十分に留意することを付言いたします。さらに、今後とも生徒や周辺住民に対する防音対策・安全対策に十分留意し、生徒の希望に応えるべく、一日でも早い時期での新校舎一部供用開始を期待するものであります。

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