330票対197票。自民党総裁選挑戦で、またも夢かなわなかった麻生太郎代議士。総裁選中に注目されたのが若い世代を中心にふくれ上がった麻生ファンの存在。自民党本部前で「麻生さんを総理に」「民意は麻生にあり」などと熱く訴えた。
数百人の中は、10~20歳代のジーンズにリュックサックを背負った大学生や会社員らが多く、中にはスーツ姿のサラリーマンもいた。インターネットの掲示板に掲載された呼びかけを見て参加したといい、「YES!麻生」「信念より派閥なのか」などと書かれたプラカードや麻生氏の著書を掲げ、「麻生コール」を繰り返した。
「いい加減に政治家だけが作る政治ではなく、国民の声に耳を傾けるべきだ。だからここに来た」と民意が反映されない総裁選にいらだちを隠さない。「今回の総裁選はかつての自民党のやり方。民意は絶対に麻生さんだ」と派閥の論理が優先された総裁選を批判。「これだけの人たちが集まっている。この声はきっと届いているはず」。
福田総理は麻生太郎前幹事長に重要閣僚での入閣を要請したことを明らかにした。これに対して麻生氏は「しばらく休ませてほしい」と答えたという