隈地区に近い亀山公園横では、国土交通省が親水性護岸を整備するため、河床を掘り下げた。約２００メートル下流では県日田土木事務所が川を掘削、丸山五和線の新たな橋脚を建設している。一方、竹田地区に近い竹田公園横では、市が水道水取水施設を改修している。いずれの工事も、上流で流れをせき止めるか、流量を減らしている。
河川工事に伴い、これまでも周囲の井戸水が枯渇したことはあるが、これほど大規模な被害がみられたのは初めてという。事態を受け、国、県、市は担当地域を決め、新たな水道配管工事などを無償で実施している。しかし、隈、竹田地区では、水道水と井戸水を併用している家庭も多く、井戸水が使えなくなった場合の賠償を求める声も上がっている。
３工事とも３月末には完了予定。三者は新年度に入ってから、因果関係の解明、新たな水道工事の費用分担、賠償問題などについて本格協議に乗り出すという。
