日田市の選挙人名簿登録者数は昨年６月２日現在、５９２３２人である。男性２７，４０３人、女性３１，８２９人で４，４２６人女性が多い。旧日田市が４８，５４１人、旧前津江１，０７９人、旧中津江９５４人、旧上津江８６８人、旧大山町が２，７８７人、旧天瀬町が５，００３人である。詳しくは日田市選挙管理委員会 http://www.city.hita.oita.jp/senkyo/page_00011.html
今回の市議選地区別立候補者は旧日田市が１７人、旧日田郡が８人になっている。旧日田市では三花・小野地区が４人立候補しているので激戦地区になっている。まったく立候補していない地区は若宮地区、桂林地区、朝日地区、夜明地区、五和地区になり、前回の市議選から見れば増加している。
立候補者の年齢から見ると、２０歳代が１名、３０・４０歳代がいなく、５０歳代が１０名、６０歳代１４名になっている。最高年齢は６９歳である。女性は２名となり減少している。新人は２０歳代１名、５０歳代が５名、６０歳代が２名となっている。
自分の用件で朝倉市甘木まで出向いた。市議選公設ポスター掲示板を見かけた。聞くところ、隣の市である朝倉市も市議選が行われているという。定数２０に対して２５人の立候補があり激戦が繰り広げられている。朝倉市は合併で朝倉市になって２回目の市議選とのこと。日田市の隣の旧杷木町からも数人が立候補している。
友人に聞くと、他地区への浸透が難しい。定数が２２から２０に減る朝倉市議選は毎回厳しい戦いがあっているとか。小学校区などごとに１人ないし数人の候補者を推薦する「地区推薦」が主流のため、地元の固い結束が「壁」となって、地区を越えて浸透を図るのは至難の業だと話していた。
日田市議会も朝倉市から見れば人口も同じくらいであるので、議員定数も２０人ぐらい削減する動きが市民の中で起きてくるであろう。そうなれば一段と厳しい選挙戦も繰り広げられるであろう。
私が市議選に立候補した７回の選挙では話題にならなかった供託金と法定得票数が今回の市議選では市民の一部で話題になっている。何を意味するかはブログ愛読者で考えて欲しい。
公職選挙法によると、指定都市以外の市の議会の議員の選挙に出る場合には、供託金として法務局に３０万円を供託しなければならないことになっている。要するに、一時的に３０万円を法務局に納めなければ選挙に立候補することができないということです。そして、その選挙による投票結果により、没収点の得票数を得票できなかった者の供託金は没収されるということになる。
その没収点とは有効投票数÷議員定数÷10 で計算される数です。仮に、その選挙における有権者数が58,900人で、議員定数が24名で、有効投票率が75％であったとすれば、供託金の没収点は 58900人Х0.75÷24÷10＝184.0人となり、184.0人未満の得票数の者の供託金は没収されるという事になります。
また、選挙における当選人の決定は、得票数の多い候補者から順番にその選挙における定数に達するまでの者を当選人としますが、この場合、一定数以上の得票（法定得票数）があることが必要とされています。地方公共団体の議会議員の場合には有効投票総数÷当該選挙区内議員定数÷4 で算出される数字が法定得票数となります。
これは、例え有効投票の当選圏内の順位を得た候補者であっても、投票全体の有効投票数からみて、あまりにも得票が少ないときは、これを当選人とすることは妥当ではないと考えられるからだそうです。
有効投票数とは、全投票数の中から何も書かれていない白票などいずれの候補者の得票にもならない票（無効票）を除いた投票数をいいます。法定得票数というのは、仮にその候補者の得票順位が当選圏内に入っていたとしても、その法定得票数以上の得票が無ければ当選とはならないという事です。
仮に、その選挙における有権者数が58,900人で、議員定数が24名で、有効投票率が75パーセントであったとすれば、法定得票数は58,900人Х0.75÷24÷4＝460.1人 となり、460.1人未満の得票数だった者は、仮に24位以内であっても当選とはならないということになります。写真はようやく貼られた市議選に立候補した候補のポスター。
玖珠町議選も始まった。その町議選に立候補している友人の候補出陣式に出席し激励挨拶をする。朝７時半過ぎに高速道で玖珠まで行き、三島公園で出陣式があった。あいにくの小雨模様でしたが、出陣式は決行されて多くの支援者が集まった。
出陣式には私と九重町議の江藤町議も出席して激励挨拶をする。『１６定数に２０名の立候補。大変厳しい戦いになっている。支援者が電話で○○候補への投票を呼び掛けて欲しい』と力強くお願い挨拶と激励挨拶をする。
友人の出陣式に出席して、玖珠町内を一周して国道２１０号線を日田に向かった。その途中で日田市議選では見られない立派な選挙カーに出会う。ワンボスカーで候補の名前、絵も描かれているし、後ろ側には『お先にどうぞ！！大変ご迷惑掛けております』と書かれたシールも貼られていた。気配りされた選挙カーであった。
天瀬温泉街まで来ると、日田市議選に立候補している選挙カーに出会う。立候補している候補で申し合わせしている候補者のみとなっている遊説カーも２台で回っている候補や決まりを守って１台で動いている候補もいる。
市内に入ると数台の選挙カーと出会う。普通車を選挙カーに仕立てたり、軽自動車の選挙カーもある。遅れて立候補したために準備が間に合わず、選挙事務所の看板も立てていない候補も数人いるようだ。今までの選挙では見られない風景が今回の市議選ではある。
