森林資源を活用したナノカーボン製造説明会・・・

林野庁の委託事業「森林資源活用型ニュービジネス創造対策事業」に東芝社会システム社が採用され、このたびウッドコンビナート内に実証プラント事業を開くために今夜、地元諸留町住民に説明会が開かれた。東芝社会システム社から説明し、市からは後藤農林振興部長はじめ担当職員も出席しての開催でした。

東芝は、処理に困る間伐材、樹皮、製材端材などを原材料として、分子レベルの独自の熱分解システムを使ってガス化し、高品質ナノカーボンを生成することに国内で初めて成功していた。カーボンの素材は、日田にある杉・ヒノキです。林業の活性化、環境保護の推進、新産業の創造、引いては日本の再生にも繋がる可能性を秘めています。委託費は、今年度1億6千万円(期間最長5年間)。
 
説明会では、実証プラントの事業イメージによると、今年度から11年度はデータ収集、課題洗い出し、技術開発・改良を重ね、12年度に実用化システムを完成させる予定。施設でスギ、ヒノキなど木質チップ(粒径3ミリ以下)を1日120キロ受け入れ、生成ナノカーボン約6キロができ、炭が24キロ生じる。

ナノカーボンは直径がナノ(10億分の1)メートル単位の炭素粒子で出来た物質。「カーボンナノチューブ」が代表的で、導電性を高めたり、強度を上げる添加剤などに使用できるため、パソコンや携帯電話、自動車内・外装、燃料電池などの先端素材に活用できると言う。すでに、市と公害防止に関する基本協定も11月28日に締結され、現在造成工事も進められている。

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