遅い梅雨明け、豪雨、日照不足…やっぱり今年の夏は「異常」? 

全国的な梅雨明けの遅れや九州北部の豪雨、北日本の日照不足など7月は各地で天候不順が相次いでいる。まだ梅雨明けしていないのは九州北部、中国、近畿、東海、北陸、東北。統計が始まった昭和26年以降、近畿で最も梅雨明けが遅かった平成15年の8月1日の記録を更新した。長引く梅雨は全国で日照時間を短くし、北日本の日本海側では7月の日照時間が平年の54%と、やはり統計を始めた昭和21年以降最短だ。

気象庁によると、7月は気圧の谷が頻繁に南下し、梅雨前線の北上を阻止。また、太平洋高気圧が7月下旬に弱まったことから、梅雨前線を押し上げられなかった上、梅雨前線に向けて南から暖かく湿った空気が大量に流れ込む事態を許した。このため前線南側で大気が不安定になり、集中豪雨をもたらしたという。

気象庁は「エルニーニョが、今回も太平洋高気圧に影響を与えた可能性がある」と推測している。また、ジェット気流「亜熱帯ジェット」が7月は例年より強かった上、南よりに流れた。度重なる気圧の谷の南下は亜熱帯ジェットが影響したとみられるが、これもエルニーニョとの関連が指摘されている。8月は北日本から西日本にかけ、平年に比べて晴れの日が少なく、日照時間も少ない見通し。特に上旬は、晴れたり雷雨が降ったりと不安定な状況が続くとみられる。

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