宮崎県は２７日午前０時に全域で移動制限、搬出制限が解除されることになった。家畜伝染病・口蹄疫の防疫対策のための最後の移動・搬出制限区域を解除した。発生地域の住民に外出自粛などを求めた非常事態宣言も全面解除する予定。牛や豚などの殺処分が約２９万頭になり、地域経済や住民生活に多大な影響を及ぼしながら発生確認から９８日間にわたった口蹄疫は事実上の終息を迎えた。
今後は深刻な打撃を受けた畜産農家の再建や地域経済の復興への支援が急務の課題となり、その取り組みが本格化する。畜産の再生、経済の復興に向けて宮崎県は一丸となって取り組む姿勢をみせた。
一方、熊本県と大分県境に設置されていた消毒ポイントの９カ所（日田市上津江町などの日田市に係わる消毒ポイント）を２７日に解除し、８月１日に国道１０号線などの６カ所も解除される運びになった。また、家畜市場の玖珠市場については７月２９日から開催が再開され、車両の消毒などの防疫措置は当分続けることになった。
