中ノ島町にある『かんぽの宿』の経営者が・・・

日本郵政はこのたび、全国展開する宿泊・保養施設の「かんぽの宿」70施設をオリックスグループに一括譲渡すると発表した。来年4月1日付で事業分割して新会社を設立し、同日、新会社をオリックス不動産に売却するという。

譲渡額は明らかにしていないが、数百億円規模とみられる。正社員約640人と非正規労働者約2600人の雇用は、同等の勤務条件で原則的にすべて引き継ぐ。かんぽの宿は郵政民営化時に、2012年9月までの譲渡または廃止が決定済みで、今年4月から日本郵政が譲渡先の公募、選定に着手していた。

外資系を含む約30社から応募があり、日本郵政は「雇用確保を最優先に、信用力やホテル運営の実績を考慮して譲渡先を決めた」という。オリックスは「老朽施設は改装して集客力を上げ、ホテル、旅館事業の中核にしたい」としている。

かんぽの宿の最近の宿泊者は全国で約208万人。年間稼働率も平均70%を超す人気ぶりだが、コスト意識が低く、約40億円の赤字事業となっていた。地元旅館業者からの「民業圧迫」に対する反発や、旧郵政省幹部の天下り先批判も重なり、旧日本郵政公社時代から不採算施設の廃止や売却を段階的に進めていた。

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